広告代理店とは?仕事内容から広告代理店の未来まで徹底解説

就職活動中の皆さん、こんにちは!

「広告代理店」と聞くと、なんだかキラキラしていて、でもすごく忙しそうな…そんなイメージを持っていませんか?

「一体どんな仕事をしているんだろう?」「自分に向いているのかな?」

この記事では、そんな広告代理店の世界を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

この記事を読み終わる頃には、広告代理店の仕事の面白さ、未来がきっと見えてくるはずです。

さあ、一緒に「広告」の世界を覗いてみましょう。

目次

広告代理店とは?最高の「戦略を考えるプロ」

「広告代理店」って、なんだか難しそう? 

大丈夫です、実はとっても面白い仕事なんです。

一言でいうと、広告代理店とは「お店や会社が作った商品やサービスを、どうやったらたくさんの人に好きになってもらえるか、その『戦略』を考えるプロチーム」のことです。

お店の夢を叶えるお手伝い

お店や会社の夢を叶えるお手伝い!

🏢

お店・会社
(広告主)

💡

広告代理店
(作戦会議!)

📺📱

世の中のみんな
(メディア)

例えば、新しいお菓子が発売されるとします。

そのお菓子をたくさんの人に「おいしそう!」「食べてみたい!」と思ってもらうために、

  • どんなテレビCMを作れば心に響くかな?
  • YouTubeの広告なら、どんな動画がいいだろう?
  • 人気キャラクターとコラボしたら面白そう!

こういったアイデアを考え、計画を立てて、実行までを全部お手伝いするのが広告代理店です。

皆さんが普段見ているCMやネット広告の裏側には、必ずと言っていいほど、広告代理店という「戦略会議のプロ」がいます。

昔は、テレビや雑誌の「広告を載せる場所」を売るのが主な仕事でした。

でも今は違います。 ただ広告を出すだけでなくお客さんの会社の「売上を上げる」「困っていることを解決する」というゴールまで一緒に走る「戦略パートナー」に進化しています。

私たちリドルセンスも、そんな広告代理店の一つです。

社名の「リドル」は「謎」という意味。

マーケティングの世界には、解くのが難しい「謎」がたくさんあります。その謎を解き明かし、お客さんのビジネスを成功に導くお手伝いをしています。

広告代理店と制作会社の違い

広告代理店とよく似た言葉に「制作会社」があります。この二つは、家づくりに例えると分かりやすいです。

  • 広告代理店とは「設計士さん」
    「どんなお家に住みたいですか?」とお客さんの夢を聞いて、「それなら、こんな間取りで、こんなデザインのお家はどうでしょう?」と、全体の計画(設計図)を考えるのが主な仕事です。市場を調べたり、どんな広告を作るか考えたりということで、プロジェクトのリーダー役を務めます。
  • 制作会社は「大工さん」
    設計士さんが描いた設計図をもとに、実際に木を切ったり、釘を打ったりして、家を形にしていくプロです。テレビCMの映像を撮ったり、ウェブサイトを作ったり、ポスターをデザインしたりします。

「どうすれば売れるか?」という根本的な部分を担う戦略を考えるのが好きなら広告代理店、「カッコいいものを作りたい!」という気持ちが強いなら制作会社が向いているかもしれませんね。

広告代理店の種類:デパート?専門店?

広告代理店には、大きく分けて3つのタイプがあります。

代理店の種類別グラフ

どんなお店があるの?デパート?専門店?

お店に例えてみましょう。

1. 総合広告代理店(なんでも揃う巨大デパート)

テレビ、新聞、ネット、イベント…考えられる広告なら何でも扱っている、巨大なデパートのような会社です。

  • 強み: 広告宣伝手段に関する品揃えが豊富で、どんなお願いにも応えられる力がある。
  • 代表例: 電通、博報堂など。
  • お客さん(広告主): とても大きな予算を持つ大企業が多いです。

大企業の大きな予算を動かし、誰もが知るような大規模なキャンペーンに携わることができます。「世の中に大きなインパクトを与えたい」「自分の仕事が多くの人の目に触れることにやりがいを感じる」という情熱がある人に向いています。

2. 専門広告代理店(こだわりの専門店)

「インターネット広告なら誰にも負けません!」「お医者さん向けの広告ならお任せください!」というように、ある特定の分野を極めたプロフェッショナルです。

  • 強み: 狭い分野のことなら、ものすごく詳しい。専門知識で問題を解決する。
  • 代表例: セプテーニ、トランスコスモスなど。
  • お客さん(広告主): 数百万~の予算規模の企業

私たちリドルセンスはこのタイプに最も近いです(ご予算は応相談)。 企業や消費者向けに、データを使ってマーケティングの難しい「謎」を解き明かす「問題解決の専門店」です。

3. ハウスエージェンシー(お店の中にある専門コーナー)

ある大きな会社のためだけに働く、専属の広告チームのような存在です。

  • 強み: その会社のことを誰よりも深く理解している。
  • 代表例: JR東日本企画(JR東日本の広告担当)、東急エージェンシー(東急グループの広告担当)など。

新卒の皆さんにとって、専門広告代理店とは、ある分野の「博士」になるようなもの。

一つのことを深く学んで、誰にも真似できない武器を身につけたい人には、とても魅力的な選択肢です。

広告代理店のリアル:どんな仕事をしてるの?

広告代理店の中には、色々な役割のプロがいます。では、多くの広告代理店で採用している役割を見ていきましょう。初心者でも理解できるよう「映画制作」に例えて解説します!

広告代理店インフォグラフィック・ブログパーツ

代理店のリアル:映画制作チームに例えると?

🎬

営業 (プロデューサー)

クライアントの窓口として、課題のヒアリングから予算管理、全体の進行までを担うプロジェクトの総責任者。

✍️

マーケティング (脚本家)

市場調査やデータ分析を行い、誰に・何を・どう伝えるかという、ヒットの根幹となる広告戦略(脚本)を設計。

🎨

クリエイティブ (監督・美術)

戦略を基に、人の心を動かすキャッチコピーやデザイン、映像などの具体的な広告表現(作品)を制作。

📈

メディア (配給)

完成した広告を、どの媒体(テレビ、Web等)で展開すれば最も効果的かを計画し、広告枠の買い付けと運用を行う。

  • 営業(プロデューサー) 
    映画制作におけるプロデューサーのように、クライアントの窓口としてプロジェクト全体の責任を負います。予算やスケジュールを管理し、社内のマーケティングやクリエイティブといった専門スタッフと連携しながら、チームを広告キャンペーンの成功(ヒット作の完成)へと導く、まさに司令塔です。
  • マーケティング(脚本家)
    ヒット映画に優れた脚本が不可欠なように、データ分析というリサーチを通じて、観客(ターゲット)の心を掴む「物語」を考え出します。誰を主人公にし(ペルソナ設定)、どんなストーリーを展開すれば(顧客体験)、感動が生まれるか。その広告戦略という名の「脚本」を設計します。
  • クリエイティブ(監督・美術)
    脚本(戦略)を、監督が俳優の演技を引き出し、美術チームが世界観を作り上げるように、具体的な「映像作品」へと昇華させます。心を揺さぶるキャッチコピー(名台詞)を考え、記憶に残るデザイン(美術セット)で、観客を物語の世界に引き込みます。
  • メディア(配給)
    どれだけ素晴らしい映画も、観客に届かなければ意味がありません。完成した広告(映画)を、どの映画館(テレビ、Webサイトなど)で、いつから公開すれば(掲載タイミング)、最大のヒットを生み出せるかを計画します。最適な上映スケジュールを組み、最高の席(広告枠)を確保する、敏腕の配給担当です。

【代理店の種類別】役割はどう違うの?

ただし、これらの役割は、代理店のタイプによって少し様子が違います。

広告代理店インフォグラフィック・ブログパーツ

総合広告代理店

(なんでも揃うデパート)

🤝営業
📈マーケティング
🎨クリエイティブ
📊メディア

全部門のプロが社内に集結。
大規模プロジェクトに対応する専門家集団。

専門広告代理店

(こだわりの専門店)

🤝営業 +
📈マーケティング
🎨クリエイティブ(外部連携)
📊メディア

得意分野に特化した少数精鋭。
一人で複数を担当したり、外部と協力することも。

ハウスエージェンシー

(お店の専門コーナー)

🤝営業
📈マーケティング
🎨クリエイティブ(外部連携)
📊メディア(外部連携)

親会社のビジネスを深く理解。
大規模な制作などは外部のプロと協力。

  • 総合広告代理店(デパート)の場合
    全部の役割のプロが、それぞれ専門の部署にたくさんいます。営業は営業部、クリエイティブはクリエイティブ局のように、専門家集団として分かれているのが特徴です。
  • 専門広告代理店(専門店)の場合
    会社の規模や得意なことによって様々。全ての役割を少数精鋭でこなす会社もあれば、「戦略を考えるのは得意だけど、CMを作るのは外部のプロ(制作会社)にお願いしよう」というように、得意な部分に特化している会社もあります。一人で営業とマーケティングの両方を担当するなど、幅広く活躍できるチャンスがあります。ちなみに、私たちリドルセンスはこのタイプにあたります。
  • ハウスエージェンシー(専門コーナー)の場合
    親会社のことを深く理解する必要があるため、営業やマーケティングへの理解は非常に重要です。一方で、大規模なCM制作やメディアの買い付けは、いざという時に総合広告代理店など外部のパートナーに協力してもらうこともあります。

働く環境ってどんな感じ?

  • お給料: 大手は高いイメージですが、業界全体では、会社の規模やあなたの専門スキルによって様々です。
  • 「きつい」って本当?: 正直、大変なこともあります。急な依頼で夜遅くまで働いたり、色々な人の意見の板挟みになったり…。でもそれは、お客さんのために本気で戦っている証拠でもあります。

ちなみに私たちリドルセンスでは、働き方そのものを工夫することでこの課題に取り組んでいます。私たちは、単なる根性論ではなく、しっかりした「戦略の立て方」で無駄な大変さをなくし、チームが本質的な「謎解き(課題解決)」に集中できる環境を目指しています。

具体的には、以下の3つの要素を大切に仕事を進めています。

リドルセンスの働き方

リドルセンスはテクノロジーと仕組みで「スマートな働き方」を追求しています。

🎯

目的のない仕事はしない

📊

データで会話し、瞬時に共有

🧠

AIと築くナレッジ共有文化

  1. 目的のない仕事はしない
    私たちは、単に広告のクリック数や表示回数を追うような目標は立てません。プロジェクトの最初に、クライアントの最終的なビジネス目標(売上、利益など)を深く理解し、そこから逆算して本当に意味のあるKPI(重要業績評価指標)を重要視しています。この「ゴールからの逆算設計」を徹底することでチームの全ての活動がクライアントの事業成長に直結し、無駄な施策や手戻りを徹底的に排除しています。
  2. データで会話し、瞬時に共有
    次に、いつでも状況を把握できる「メーター(BIツールを活用したダッシュボード)」を作ります。一度構築してしまえばデータは自動更新されるので、まずルーティン作業の撲滅ができます。何より感覚ではなくデータによる現状把握がしやすくなりました。そして、そのダッシュボードではブラウザでどの関係者に共有するか選べます。そのため情報共有もスムーズになり、迅速な意思決定と業務のスムーズ化が可能になります。
  3. AIと築くナレッジ共有文化
    最後に、得られた知識(ナレッジ)をチームで共有し、常にプロセスを改善し続けます。例えば、ウェブ会議の内容をAIで議事録化し、その情報を専用のAIで整理・蓄積。また、そのデータをAIで学習させることで単に情報検索のみならず、質問に応じて個別最適化された回答を得る環境を作り、チーム全体の精度と問題解決能力が大きく向上した実感があります。

このような仕組みがあるからこそ、私たちは無駄なストレスを減らし、よりクリエイティブで、やりがいのある仕事に集中できるのです。

BtoB、 BtoCの広告とは?

広告代理店のビジネスでよく出てきがちな話題の一つに、BtoBとBtoCというのがあります。

BtoB/BtoC広告の違い

BtoC広告:駄菓子屋さん 👦👧

「個人のお客さんにモノを売る」

  • 🎯
    ターゲット: 個人
  • 🤔
    意思決定: 感情・スピード
  • 📣
    メッセージ:「楽しい!」「欲しい!」

BtoB広告:学校のパソコン 👨‍🏫👩‍💼

「会社にモノを売る」

  • 🎯
    ターゲット: チーム・組織
  • 🤔
    意思決定: 論理・時間
  • 📣
    メッセージ:「役に立つ!」「信頼できる!」

なんだか難しそうですが、これも例えると簡単です。

  • BtoC(Business to Consumer): 「個人のお客さんにモノを売ること」
    例えるなら、駄菓子屋さん。子どもたち(個人)に「このお菓子、美味しいよ!」と伝えればOK。買うかどうかの判断も、その子自身がすぐに決められます。
  • BtoB(Business to Business): 「会社にモノを売ること」
    例えるなら、学校に新しいパソコンをまとめて売るようなもの。使うのは生徒や先生だけど、買うかどうかを決めるのは校長先生かもしれないし、お金を管理する事務の人も関係します。たくさんの人が「本当に必要か?」「値段は高すぎないか?」と、時間をかけてじっくり話し合って決めます。だから、感情に訴えるだけでなく、「このパソコンを使えば、授業がこんなに良くなりますよ」というデータや理由(ROIや効率性)をしっかり説明する必要があるのです。

広告代理店流!「広告効果」をどう測る?

広告の仕事の面白さは、自分たちの広告戦略がうまくいったかどうかを数字でハッキリと確認できることです。

かつての広告は、ただ多くの人に広告を見てもらうこと(露出)が重視されていました。

ですが、現代の広告代理店の仕事は違います。

「どのような顧客に、どのようなアプローチをすれば、最も効率的かつ効果的にビジネス成果に繋がるか」 その方法を見つけ出し、実行するのが、現代の広告代理店の腕の見せ所です。

そのために、こんな指標を使います。

広告効果を測る3つの重要指標

広告効果を測る3つの重要指標

🔍

MQL

(Marketing Qualified Lead)

マーケティングが見つけた「質の良い見込み客」。

🤝

SQL

(Sales Qualified Lead)

「商談すべき」と認めた「超有望な見込み客」。

💰

CPA

(Cost Per Acquisition)

「顧客一人あたりの獲得コスト」。効率性を示す重要指標。

  • MQL(Marketing Qualified Lead)
    「マーケティング活動によって見つけ出した、見込みのあるお客さん」のこと。単に興味を持った人ではなく、購買意欲や企業との関連性が高いと判断された、質の良い見込み客を指します。
  • SQL(Sales Qualified Lead)
    「営業チームが『この顧客は確実に商談すべきだ!』と認めた、さらに有望なお客さん」です。この質の高い見込み客を特定することが非常に重要です。
  • CPA(顧客獲得単価)
    「一人の顧客を獲得するためにかかったコスト」を示す数字です。このCPAをどれだけ効率的に抑えられるかが、プロの腕の見せ所です。広告効果の効率性を示す重要な指標です。

実績が語る「戦略的成果」の威力

この顧客獲得の考え方を実践した、私たちリドルセンスのとあるプロジェクトの話をしましょう。 クライアントは、あるソフトウェア会社様。私たちの広告戦略によって、目覚ましい結果を達成しました。

広告効果の測定と実績

【実績】戦略的スカウティングの威力

このアプローチを実践した、あるソフトウェア会社様とのプロジェクトでは、目覚ましい結果を達成しました。

5以上

問い合わせ数を拡大し、

同時にCPA(1問い合わせあたりの獲得コスト)を 75%も削減

これは、「投じるコストを大幅に抑えながら、ビジネスに貢献する質の高い顧客を劇的に増やす」という、クライアントにとって最も価値のある成果です。単に量を追求するのではなく、効率と質を両立させることで、お客さまの事業成長を力強く後押ししています。これこそが、私たちの仕事における最大のやりがいであり、真の価値提供だと考えています。

広告の未来:あなたは「事業成長のプロ」になる

広告の世界は、これからもどんどん進化していきます。

  • Cookieレス時代
    これまでのように、ネットで追いかけて広告を出すのが難しくなります。その代わり、お客さんが自ら教えてくれる情報(例えば、会員登録などで直接教えてくれたデータのこと)が宝物になります。
  • AIの進化
    広告作りもAIが手伝ってくれるようになります。でも、AIに「どんな広告を作って」とお願いする、人間の「戦略」がもっと重要になります。
  • 動画の時代
    TikTokやYouTubeのように、短い動画でいかに人の心を掴むかが、ますます大切になります。

これからの広告代理店で働く人は、ただ広告を作るだけでなく、データやAIを魔法のように使いこなし、お客さんの会社をぐんぐん成長させる「グロース・コンサルタント(事業成長の専門家)」になっていくでしょう。

広告代理店の仕事は、変化が多くて大変なこともありますが、世の中を動かし、誰かのビジネスを成功させる、夢のある仕事です。この記事を読んで、少しでもワクワクしてくれたら嬉しいです。ぜひ、この面白い世界に飛び込んでください!

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この記事を書いた人

WEBマーケティング業界10年以上の経験を持つ運用型広告の専門家チームで構成された編集部。運用型広告のノウハウを中心に初心者の方にもわかりやすく、実践的な知識を発信しています。

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